國廣降臨! 山姥切国広 × 刀剣乱舞 コラボ in 足利 山姥切再び降臨!?〜戦国武将足利長尾の武と美 3/27で終了

最終更新日  2022/3/20 訪問日  2017/4/2

【國廣再臨 〜戦国武将足利長尾の武と美 ーその命脈は永遠にー】イベント情報

くにひろさいりん

icon市制100周年記念特別展「足利ゆかりの名宝展」で再び山姥切国広が!?

開催場所:足利市立美術館

◆2022/2/11(金)~3/27(日) 入館料1,000円
※足利学校又は草雲美術館の当日チケットを提示すると入館料が800円に割引になります

※國廣再臨 観覧予約分の抽選は終了いたしました、
※今後は、当日キャンセル分の整理券を配布する予定です(休館日:3/22(火))
3/5以降のキャンセル分の申込&抽選は終わりました。最新情報は⇒足利市ホームページ又は⇒公式Twitter へ

足利市民は、市民限定特別入館枠『市民の日』に予約不要で観覧できます。
条件:「あしかがみ2月号」の表紙角のチケットを受付で提示し、必要事項を記載(1枚で1家族4名まで、1回限り)
市民の日残り:3/22(火)
※入館希望多数の場合、 整理券を配布する可能性あり

あしかがみ令和4年2月号

※関連グッズ多数販売中です
⇒最新情報は公式Twitter

セブンチケットで購入できるセット券を使える店舗
⇒まちなか周辺店舗お買物券利用可能店舗リスト

【足利詣~ついでに行きたいイベント】

刀剣乱舞×國廣再臨 コラボ企画 スタンプラリー太平記館/美人弁天/あしかがフラワーパーク他)LINE登録が必要です。
※市立美術館1階のパネル展入口にあしかがフラワーパークの入場無料になるチラシがあるので忘れずに♬(3/21まで無料、3/22~4/1まで200円割引)

*3月上旬は梅がきれいに咲いています(足利学校他)。3月下旬は桜の季節なので、鑁阿寺~足利学校周辺でコスプレ撮影にはもってこいかもしれません!
⇒参考記事:足利の花見名所
⇒足利市でレンタル着物or鎧兜のコスプレさせてもらえます

※足利学校ではコスプレ撮影の条件があります
※あしかがフラワーパークはコスプレ入園NG、園内ライブ配信NGです

※2022/5/22(日)まで栃木県版のGoToEatキャンペーンやってます♪
※販売は1/27~4/10まで一時中止、再開は4/11~4/24まで

※さらに、栃木県民+茨城、埼玉、群馬県民の皆様、県民割(+ワクチンパッケージ)で足利市内のホテルに泊まれます!⇒1名最大5,000円引きクーポンはこちら!
※2022/1/18(火)より一時中止になりました

⇒足利市内のホテルはこちら

※足利市内の無料PCR検査の詳細はこちら(市内の「ウエルシア」「クスリのあおき」各店舗で実施)

【國廣再臨 チェックポイント】

◆刀剣が目当てならば直ちに3階へ
◆門外不出だった「山姥切国廣」が目の前で見られる!
◆足利市所蔵の「布袋國廣」布袋さんの腕のおできに注目!
◆高倉健さん所蔵だった「國廣」も含め、全部で8本の刀が展示されている
◆通常非公開の「長尾政長像」、「白鷹図」(2階)、長尾の甲冑、「孔子坐像」(3階)も見逃さない!
◆観覧が終わったら1階のまんばちゃんパネル前で記念撮影
◆最後に足利観光のつもりでスタンプラリーに参戦♪


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【目次】

◆2022年「國廣再臨」ちょっとだけレポート

◆2017年「國廣降臨」山姥切国広展 

◆2017年 コラボメニューを食べて来たよ♪

 

2022年「國廣再臨」ちょとだけレポート

2022年版では、刀剣の鑑賞とミュージアムショップで販売していた商品についてだけ触れてみたいと思います。

上にも書きましたが、足利市民ならば、あしかがみ2月号の特集ページ端にあるチケットを持参して入館できる日があります。あしかがみ、捨てちゃったわwという人は、マンションの管理室かご近所さんに声をかけてみてください。

それ以外では、キャンセル分の当日整理券に並ぶ(9時からの予定)、再度抽選があるかも知れないので待つという方法があります。

足利市内の飲食店、店舗は月曜日(祝日は営業?)又は水曜日が定休日というお店が多いので、スタンプラリー目当ての場合にはそれ以外の曜日にした方がよろしいかと思います。

【入館までの手順】

入館の手続は予定時間の30分前から。

予約をされた方は、予約確定メールの下部にあるURLにアクセスすると、予約日時・個人名の入ったQRコードが表示されます。

それを受付のバーコードにかざして入館チェック。

代金を支払い、チケットとパンフレットを受け取ります。

早く受付を済ませた方は、予定時間まで、「第1章」の展示品前で並んでいました。

予定時間よりも遅れて入館した場合には、並ばずに好きなエリアから鑑賞できました。

【鑑賞の順番と時間の目安】

鑑賞は1時間という制限がありますが、刀剣が特に好きな方でしたら、そこだけで30分は見ていたいですね。時間制限なしなら、1時間でも見ていられます。

第1章から第4章までの展示エリアに分かれていて意外とボリュームがあるので、1つずつ説明を読みながら鑑賞するなら全体で3時間は欲しいです。

なので、お目当てが「山姥切国広」の刀だったら、3階に直行して鑑賞するのがいいのではないでしょうか。

「山姥切国広」の前だけにずっといるというのは無理です。せいぜい1~2分くらい?(気づくと後ろに行列ができるので)

一応、各エリアの入口に順路の矢印があるのですが、「山姥切国広」の刀剣の前以外は並んで見るほど混んでいなかったので、1回見たら退いて、そのエリアの他の展示を見つつ、空いたらまた戻って来るというのもありだと思います。

他にもチェックしたい展示品があれば、パンフレットに見どころの作品が載っているので、それをチェックしておけばおおよその目安にはなります。

【お客さんの構成は?】

曜日や時間帯にもよると思いますが、感覚的に90%くらいが20代~40代前半の女性でした。予想通りというか。

でも、意外とルーペ率は低かったので(1~2割くらい)、刀剣そのもののマニアというよりも、刀剣乱舞のファンの方が多いのかもしれません。

なので、単眼鏡を手に刀の前から動かない人がいると目立ちますw

と書きつつ、皆さん、刀だけでなく満遍なく展示品を熱心に鑑賞されていて、特に足利市の所蔵品は日の目を見て喜んでいると思います。

【展示エリアと展示作品】

今回のテーマは「武と美」。

メインの「山姥切国広」とゆかりの刀剣の他、足利長尾氏の歴史、足利学校の歴史、関連のある美術作品が展示されています。

足利市所蔵のものだけでなく、個人の所蔵品、全国各地の美術館、凸版印刷、慶應義塾大学等、色々なところから借りてきて幅広く展示してあって見どころも多かったです。

展示の内容は下記の通りです。
美術館の受付が2階なので、刀を見たい場合には3階に上がって右側のコーナーに入ります。

◆第一章 武将画人足利長尾氏(2階)
◆第二章 戦国武将足利長尾氏(3階右入口)
◆第三章 長尾顕長と国広(3階右奥)
◆第四章 足利学校―武人と文人のよりどころ(3階左)

「第三章 長尾顕長と国広」について

3階右側のエリアに入るとまず、「第二章」のコーナーがあり、その奥に「第三章」があります。

刀は全部で9口展示されています。

国広最高傑作の「山姥切国広」の他、同年制作の足利市所蔵の「布袋國廣」(脇差)、国広最古の作品、後期の作品、なんと、高倉健さん元所蔵の刀、さらに国広のお父さんの作品、弟子の作品とあります。

一番入口から近い順にご紹介します。

1、「旅泊七十二作」

国広のお父さんの作品です。

国広第1作目の原点となる作品。ギザギザに波を打った「地鉄」はお父さんから受け継がれています。

2、「日州古屋住国廣作」

故郷在住のときに制作した国広最古の作品です。他の作品に比べると若さと素朴さを感じさせます。

3、脇差 銘「日州住信濃守國廣作」(号 布袋国広)

足利市所蔵の脇差です。⇒写真はこちら

こちらは、「山姥切国広」と同年に足利学校で制作されたものです。

銘には「日州住信濃守國廣作 天正十八年八月日於野州足利学校打之」と刻まれており、足利市が購入したのも納得の一口りです。

表には布袋さんと「夢香梅里多」の文字、裏には山伏の錫杖(しゃくじょう)のような絵柄が刻まれています。

ちなみに、国広のお値段の相場は、2,500万円ということです(正宗はその倍)。このサイトでは「彫り物上手」と紹介されていましたw

深い解説は図録に譲りますが、鑑賞の際には布袋さんの腕に刻まれた「おでき」に着目してみてください。

4、短刀 銘 「國廣」

銘に「國廣」と刻まれているだけのシンプルな短刀ですが、「國廣」の刻印の仕方から、3の「布袋国広」と同時期のものと推定されています。

うねうねとした躍動感のある刀文は「山姥切国広」によく似ているように感じます。「天正打ち(天正時代の作)の見どころと面白さを前面に表す傑作」と言われているそうです。

5、刀銘 「九州日向住國廣作」(号 山姥切国広)

こちらが、足利学校に所属していた際、足利顕長の依頼で制作された刀です。⇒写真はこちら

刀剣乱舞のファンの方は「まんばちゃん」と呼んでいます。

個人蔵の刀で門外不出と言われていたのに、前回2017年の展示で20年ぶりのお披露目となりました。国広が足利市で制作した時から数えて427年ぶりに故郷に帰還したというわけです。

「山姥切国広」という名の由来からしても「鬼滅の刃」を連想してしまいますが、実物を見ても今回展示されていた刀の中でも妖しさはピカイチでした。

光の当たり方でも違うのですが、色々な角度から眺めてみると面白いです。

国広の作品だけ並べて見ているとこれが普通だと思ってしまうのですが、他の展覧会で何百本と並んでいる中に国広の作品があると素人の目でもはっきりと分かる特徴を持っています。

ちなみに、今回実物の展示はありませんでしたが、「山姥切国広」の元になっているといわれる「本作 長義」の写真が展示されていました。

6、刀 銘「國廣」

國廣が京都堀川に定住してからの作品です。慶長時代の作品(慶長打ち)の特徴として銘には「國廣」の2文字だけ刻まれています。

展示品と同じものではないですが、⇒同時期に作られた傑作の写真はこちら

7、脇差 銘「國廣」

こちらは、俳優の高倉健さんが所蔵していたものを遺族が長野県坂城町に寄贈した脇差です。

表には、不動明王を示す「カーン」の梵字と三鈷剣(さんこけん)(不動明王が右手に持つ剣)が刻まれています。

やはり、特徴的な彫り物があったり、刀に分かりやすい物語があると欲しくなるのかなという気がします。

8、刀 銘「藤原国路(くにみち)」

国広の弟子の中で最も優秀だった人の作品。

展示品とは別の作品ですが⇒こちらに写真があります。

9、脇差 銘「和泉守藤原國貞」

国広最後の弟子の作品です。

⇒参考写真はこちら

以上、刀剣エリアでした。

個人的に目に留まった展示

今回は1時間という制限上、2つのエリアしか見ることができませんでした。

◆第三章 長尾顕長と国広
◆第四章 足利学校―武人と文人のよりどころ

第三章の小田原城で敗れてからの長尾家のその後について、茨城県の牛久市に移住したと書かれていて思い出しました。30年以上前ですが、足利長尾家の子孫という方にお会いしたことがあります。うちの祖母(他界)が手紙を書いたので、茨城から家に訪ねて来られたそうで、横で話を聞いていました。祖母の話がマニアックすぎて、その方は「そうでしたか、知りませんでした。」とただ聞いていらっしゃいました。その当時で50代くらいでしたので、ご存命かどうかは分かりませんが。

第四章・足利学校のエリアでちょっと面白かったのは、ザビエルが足利学校をヨーロッパに紹介した時代の日本地図。現在の北海道の形の部分に関東も含まれていて、足利学校も「BANDO」(坂東)と記されているのがツボりました。

また、武田信玄が占い師に対して、足利学校で学んできたのかという記述がある書物が展示されていましたが、当時は易学もれっきとした学問だったのが興味深かったです。

「その他の見どころ」について

通常非公開になっている美術品はこの機会に見ておきたいところです。

◆白鷹図
⇒見どころ作品はページの下部に写真があります

◆長尾政長像 
⇒写真はこちら

◆狩野正信筆 絹本墨画淡彩観瀑図
⇒写真はこちら

◆木造 孔子坐像
足利学校の孔子廟に展示されていますが、外からは見える範囲では表情まで分からないので貴重です。⇒写真はこちら

◆紺糸縅餓鬼胴具足
⇒写真はこちら

【まんばちゃん等身大パネルと記念撮影】

1階に降りると等身大パネルと記念撮影できるコーナーがあります。

まんばちゃんの声を担当している声優「前野智昭さん」の音声ガイドの貸し出しもあります。

2017年3月の展示の際のイラスト

【ミュージアムショップの商品】

2階の美術館入口左奥にショップがあります。

「武と美」のデザインが入ったグッズは覚えているものだけ、Tシャツ(3,000円)、スタッフが来ているのと同じパーカー(3,500円)、布バッグ、スカーフ。

他には「布袋国広」のミニチュアフィギュア(1,500円)、飾りの赤い紐、「布袋国広」の線引き白・黒(900円)

実物大の写真がついた図録 1,500円は読みごたえがあります。

入館予約の際に図録も1人2冊まで予約できましたが、現地に来られなかった方の郵送対応も行っています。⇒申し込みはこちら

関連する歴史本もありました。

【太平記館で販売しているコラボ商品】

その他、刀剣乱舞とのコラボグッズは、足利学校道路向かい(東側)にある「太平記館」で販売しています。

人気の足利銘仙ポーチとアルコールスプレーは毎日、午前中には売り切れているようです。

1日当たりの出荷数を制限しているので、その日に売り切れても翌日にはまた並びます。

参考記事⇒太平記館の足利みやげ

【市内飲食店のコラボ商品】

例えば、お蕎麦の「一茶庵本店」では、店内飲食又はお土産で1,000円以上お買い上げの場合にクリアファイル等をもらえます。参考記事⇒「足利で蕎麦と言えば一茶庵本店」

【2022年の遠征~せっかくチケットが当選したのにコロナが心配な方へ】

美術館内では人数も衛生状態もコントロールできるので、イベントが中止になる可能性はほとんどないと思います。今までも栃木県は結構ゆるめの対応でやってきています。栃木県の国体も1/30まで通常営業でした。

オミクロンは勢いがすごすぎて今後の拡大状況はまだ分かりません。絶対に感染したくない、人にい感染させたくないから辞退されるという方はいらっしゃるでしょう。でも、都市部から田舎に移動するのは現地の人の目が気になってしまうという方は、心配ご無用です。現地の人も楽しみにしていますので。

※こちらは2022年1月初めに書いた文章ですが、入館人数を制限していて特に感染の心配は感じませんでした(一応、二重マスクに消毒液持参)。

空いてるね

平日だから? pic.twitter.com/hGNeKC6E6f

— 足利グルメAshikagagourmet (@ashikagagourmet) March 2, 2022

 

2017年山姥切国広展 コラボメニューを食べてきたよ♪ レポートです。

【山姥切国広展はこんなイベントでした】

◆空前絶後!足利有史以来のうら若き乙女が大集結
◆オタ語があちこちで飛び交う
◆予想外の人出に周辺店舗は狂喜乱舞&てんやわんやでTwitterが大活躍
◆足利の一般市民は何が起きているのかよく分かっていなかったかも

 

と、その前に・・・

【2017年の目次】

 

【なぜ足利に若い女性が大挙して押し寄せたのか? 刀剣女子の萌えポイント】

なぜ刀剣の展示会という硬派なイベントに若い女性が大挙して押し寄せたのか?

イベントの終盤頃には口コミで何となく理解した足利民もいるかもしれませんが、なぜそんなに盛り上がっていたのか、実はよく分かっていない人も多いかと思います。

「山姥切国広展」はどんな展示会だったのか。若い女性が惹かれるポイントについて触れてみたいと思います。

◆「山姥切国広展」はどんなイベントだったのか?

「山姥切国広展」は、足利市立美術館で約1か月開催されていた3本の刀剣を展示するイベントです。

1本は国の重要文化財に指定されている「山姥切国広」(個人蔵)、もう1本は足利市が所蔵する脇指(わきざし)通称「布袋国広」です。さらにもう1本の「国広」も所有者の好意で急きょ追加されました。

いずれも江戸時代の刀工、堀川国広による作品です。

当時、堀川国広は足利におり、領主・長尾顕長(ながおあきなが)の依頼で「山姥切国広」を作刀、「布袋国広」は同年、足利学校で作られました。

注*長尾顕長は両崖山にあった足利城の城主で、現在の両毛地区の一部(足利・佐野・館林)を支配する戦国武将。北条側について小田原攻めで敗北。、足利長尾氏はおとり潰しとなった。顕長が国広に「山姥切国広」の作刀を依頼したのは天保18年(西暦1590年)、北条氏政が切腹した年。

「山姥切国広」の名称の由来や宮崎出身の堀川国広がどうやって足利にたどり着いたのかは諸説ありますが、先の2本の刀が足利で作られたことは史実に基づいています。

 

そして、「山姥切国広」は堀川国広の代表作でありながら20年ぶりの公開!

「布袋国広」との同時公開は初めて!

さらに、3本目の「国広」に至っては本邦初公開なのです!

しかも作刀された足利の地で同時にお目にかかることができる・・・なんという壮大な歴史ロマン!

刀剣ファンにとっては垂涎イベントであることは容易に想像できると思います。

 

◆若い女性に人気の理由は「刀剣乱舞」 のキャラクターとのコラボ

2017年4月1日付の朝日新聞「天声人語」によると、前日までの来館者は3万7千人。最終日閉館後の市の公式ツイッターでは3万8千人のアナウンス。足利市立美術館始まって以来の人数で、一般の美術館の年間平均来客数を上回ります。そのほとんどが20代、30代の女性でした。

今回のコラボイベントに協力した商店街の人はその理由をよく理解していると思いますが、一般の足利民の大半は何でそこまで?と疑問に思っている人も多いと思います。

2015年頃から「刀剣女子」という言葉が流行り出し、ブームを加速させたのが、「刀剣乱舞-Online」(略して「とうらぶ」)という乙女ゲームです。

「刀剣乱舞」の設定は未来から過去に遡り歴史をゆがめようとする勢力と、それを阻止する者との戦いいを展開していくというもの。実在する名刀を美青年キャラクターとして「擬人化」し、プレーヤーが選んだ「刀」を育て上げていくという内容です。

キャラクターである「刀」にはそれぞれの個性があり、背後に歴史ロマンがある。だから、本物の「刀」を見て感情移入しまうのです。しかもゲーム内では女性キャラクター女審神者とのロマンスもあり、効果倍増^^

「山姥切国広」は「刀剣乱舞」の人気キャラクターの一人。ゲームのファン達はそのキャラクターの元になっている本物の刀が個人蔵と言うことも知っています。まさか生きているうちにお目にかかれるとは思っていなかったので、今回の展示会に殺到したわけです。

「刀剣乱舞」のゲームイベントは毎月のように全国各地で行われています。

本物の刀剣とアニメとのコラボも「刀剣女子」ブームの最中、「鉄の展示館」では「エヴァンゲリオンと日本刀展」が開催されました(長野県坂城市 2015年)。長野のイベントは現存する歴史的名刀ではなく、アニメに登場した刀を現代の名匠たちが再現して展示するというものでした。

それはそれで創造的なイベントですが、本物の「山姥切国広」の展示と「刀剣乱舞」のコラボがいかに貴重であったか分かると思います。

京都嵐山「大覚寺」の御朱印帳は「膝丸」
これは現地でしか買えないレアものです。 ⇒その他にもコラボグッズが山ほど・・・

2017年、富山市にある「秋水美術館」も行きましたが、200本も展示されている刀剣の1本1本をじっくり見ている若い女性の姿に驚きました。

その後、2018年京都国立博物館に「京のかたな 匠のわざと雅のこころ 」を見に行きましたが、刀剣女子のルーペ所持率(ほぼ100%)に驚き、食い入るように刀を見ている姿が印象的でした( ゚Д゚)

*うちの一族にマニア&コレクターが複数いるため、昔からことあるごとに旅行先で付き合わされております(私は神社が好きなので宝物殿ではよく見学していますが)。

刀剣鑑賞に一番メジャーな国産の単眼鏡です。

◆イベント成功の背景には関係者の努力と熱意

今回のイベント期間中は専門家による歴史講演会など硬派な催しもありましたが、傍から見ると「刀剣乱舞」に乗っかって成功した企画といえるでしょう^^

でも、人気にタダ乗りしたわけではありません。所有者の協力を得られたことは、主催者側の努力と熱意が伝わったからこそです。「刀剣乱舞」の人気が絶頂のタイミングに実現できたことも幸運だったと思います。

注*「刀剣乱舞」は2016年10月にはアニメ化され、2017年7月には第2弾の放映を予定。

2022年2月17日発売任天堂スイッチの「刀剣乱舞無双」
國廣「 ”降臨”」というキャッチコピーは二次元世界で多用されており、ファンには好評だったようです。

町中にキャラクターのノボリ、会場では毎朝5:45から夕方まで一日中テーマ音楽が流れ、周辺商店街を上げて足利が「刀剣乱舞」一色に染まっていました。

刀剣の展示だけでなく、地元民がゲームの背景やファン心理をよく理解して歓迎していました。普段は接点のない人たちから受け入れられているというのがファンの感激をより強めたようです。

⇒毎日流れていた曲(YouTube動画は消えてしまいました・・・)

足利でイベントがある日には朝7時頃に花火が上がるのが通例なので、あぁ、今日は何か祭りがあるのかと分かるのですが、ゲームのテーマソングを流しっぱなしというのは初めてですよね。

熱狂の理由が分からないと、なぜ朝5時台から音楽なのか?と。

朝4時には行列ができていたそうで、早朝から流していることにも意味があったわけです。

二次元パワーの恐ろしさよ・・・。

 

協力店ではそんなファンを「審神者」と呼んで、お客さんとの連帯感を強めていました。

知らない人には訳のわからないシチュエーションですが、足利は意外とオタク気質が強いというか、年配者でも若者のサブカルチャーにすっとなじんでしまう土地柄なんですよねぇ。

お役所が主催する展示会で街中に二次元のノボリが立っていること自体、ファンの間でも予想外だったようです。

「山姥切国広」のコスプレ衣裳

イベント中、市内では山伏の格好をした人は見ましたが、全員勢揃いのコスプレーヤーを見ることができなかったのが個人的には残念でした^^

後日、行きつけの刀剣のお店に行こうとした家族が原宿でこれとそっくりの格好をしていた若者を見たそうです。

そこは、「國廣降臨?」と声をかけないと^^


⇒「山姥切国広展 足利市立美術館レポ」は次のページへ


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